日記・コラム・つぶやき

2015年1月 3日 (土)

2015年 あけましておめでとうございます

Img_2018

2015年、あけましておめでとうございます。

年末に長野で個展を開いていたため、バタバタしている間に新年を迎えてしまった感じで、賀状などご挨拶を頂いた皆様には、お返事が遅れたいへん失礼いたしました。

昨年は、展覧会などの予定をあえて少なくしていただき、少し余裕を持って充電する一年でしたが、本年は個展やグループ展の予定も相次ぎ、どうやらかなり忙しい一年になりそうな予感です。

絵画教室の展覧会も、会場の抽選が年々厳しくなっておりますが、ぜひ本年中に実現させたいと思っておりますので、関係者の皆様はご準備をよろしくお願いいたします。

トップの画像は、我が家の愛犬きくぞうの年越しの様子ですが、あまりに愛らしかったので思わず写真に収めました。

すっかり足腰も弱って身動きをとるのもやっとな感じで、教室に顔を出すことも少なくなりましたが、相変わらず食欲旺盛で意思表示もはっきりと、まだまだゲンキにがんばってくれると思います。

そんな次第で、本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

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2013年10月31日 (木)

10年前の静物

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一昨日の火曜クラスで拝見した「30年前の風景」に続き、今日の木曜クラスでも、別の生徒さんが、「10年以上前に描いた」と言う静物画を見せてくださいました。

収穫したばかりのサツマイモを麻袋に乗せて描いた水彩の静物画ですが、10年以上の時を経た風合いを持ちつつも、描いたばかりのようなみずみずしさが漂い、生命感あふれる良い絵だと感じ、一昨日同様、「この絵にはこの時にしか描けなかった魅力があるので、手直しするのはやめましょう!」と。

・・・

絵画教室を開いている身でこういう発言をするのもなんですが、私は、生徒さんが自分の教室に来る前に描いていた作品を見るのが好きです。

そもそも、絵は習うものでも教えるものでもなく、生まれてきた子供が言葉を話し始めるような自然な営みであるべきだと言う思いが私の根底にあって、その上で、絵画教室の生徒さんと接する時には、できる限り生徒さんの個性を尊重できるよう努めているつもりではありますが。

こうして過去の作品を拝見すると、生徒さんの意外な一面に驚かされたり、無垢な感性に新鮮な感動を覚え、「この生徒さんはこんな人」と勝手に決め付けてしまっていた自分への戒めも含めて改まった気持ちになれるからです。

・・・

今回、そんなお二人の作品に共通していて面白かったのが、額縁が被っていた端の部分だけ色がちょっと変わっていたことで。

日焼けとは違うようなので不思議に思って尋ねると、ご両人とも作品を額に入れて観賞しているうちに気になるところが出てきて我慢できず、額をつけたまま色塗り修正した事があったとのことで(笑)

額縁の塗り残しに、そんな居てもたっても居られなかった気持ちが現れているようで楽しくなりましたが。

それはきっと、作品への思いの強さが引き起こした衝動でもあり、さらに年月を経た今も手直ししたくなるくらいに「気になる存在」だからこそ、グッと心に響くような魅力を感じたのかもしれないなと。

「いい絵」を見せていただきました♪

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30年前の風景

Img_9990_3

この画像は、教室の生徒さんが30年前に描いたという、印旛沼の風景です。

まだ、絵を習い始めて間もない頃に、なれない日本画絵の具を使って見よう見まねでこの作品を描いたのだそうで。

この作品を描いてからこれまでの間は、子育てに夢中で絵から離れていた時期があったり、紆余曲折を経つつも細く長く絵を描くことだけは続けてこられたのだそうで、いつか機会があれば、まだ何も知らなかったころに描いたつたない作品を手直ししたいと思っていたのだそうです。

30年後の現在の彼女は、当然この頃よりも画力が向上していますので、手を加えればそれなりに力強い作品に生まれ変わることは明らかなのですが、30年前の描かれたこの作品は、30年前の彼女にしか描けなかった作品なわけですし、「これはこれで(大切な記録なので)そっとしておいてやりましょう」と。

アドバイス云々という以前に、純粋にこの作品に感動してしまったと言うほうが正解なのですけど、、、なんとも言えない素朴な筆致と柔らかな色彩に加えて、30年の時を経てきた絶妙な枯れ具合が逆にみずみずしく思えたり。

そんな思いを馳せつつ、30年前に自分が何をしていたか?考えてみると、ちょうど美術予備校に通い始めて木炭デッサンや水彩画を、同じように見よう見まねで描き始めた頃で、、、

そして、この絵を描いた当時の生徒さんは、今の私くらいの歳だったのだと聞くと、さらにその30年と言う年月に深みを感じずにいられませんでした。

30年後の自分が彼女のように元気に絵を描き続けていられるのか?は神のみぞ知る事ではありますが、、、彼女のこの作品のように誠実に、そして克明に、今の自分にしか描けない今の思いを刻み付けておきたいなと。

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2010年9月 5日 (日)

ひとりごと

展覧会まであと10日ほど。
主要な作品はほぼ作業終了で、もう一押しの纏めと、サインや落款、額装などの雑務を残すのみ。
あと何枚か欲張って仕上げるつもりでしたが、中途作のいくつかを諦め、これで「手打ち」にしようかと。
いつもながらの詰めの甘さに思いは残りますが、未消化作品が次回展の助けにも骨格にもになる訳で、、、とまあ、ズルのいい訳ですが「手の内全部出し」の自転車操業も避けたいところ(汗)
と言った次第で、詰め将棋的にはもう決着してますので、気持ちはすでに、次のアメリカでの個展に移りつつありまして、。
そちらは、久々の墨絵を中心とする展覧会になるので、「早めの準備を!」と思いつつも、日本画との並行作業は気持ち的に難しく、打っ遣ったままになっていましたが、、、
今回の展覧会では、カルチャーセンターで研究してきた「墨絵様式の水彩画」を日本画に加えて初めて実戦投入するつもりで、その作業の過程で少しヒントをつかんだ感がありますので、早くそれも試してみたいと。
・・・
先の告知文にも書きましたが、諸々、絵の事が自分の中心から離れがちな状況に苛立ちを感じる日々が続いていましたけれど、やっとこさ、本来あるべき姿に戻って来れたように思いますので、今はそれだけでもうれしく感じますし、会期を終えてもそんな「気持ち」だけは継続していきたいなと。
そして、心を「美術」へ引き戻すために始めたクロッキーや画廊まわりなども、ある意味目的を遂げたこともあり、夏休みと制作活動の忙しさにかまけて中断していますが、少し離れていたら、当初の目的とは別に恋しくなって来てますので、会期後には新たな気持ちで再開しようかと。
そんな、新たなスタートという気持ちを込めて、最後の総仕上げに挑もうと思います。
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2010年8月20日 (金)

カルチャーセンター講師会

株式会社カルチャー、近隣三校合同の講師会に参加してきました。

会場となったのは、東京ディズニーリゾート内のベイ・ヒルトンホテル。

最寄の舞浜駅を降りると、徒歩0分で「夢」の世界へ♪
そんな演出の徹底さ加減は半端ではなく、むしろ「現実」として、その圧倒的なパワーに感嘆しつつ、ミッキーのモノレールでヒルトンホテルへ。

そもそも遅刻はきらいで早めに会場に入るつもりでしたが、家を出る前に諸々あり、恐る恐る席に着くと、既に社長講和が終了(汗)

やがて歓談の時間になり、お隣の先生とお話を始めますと、その方は某有名コーラスグループのメンバーとして一世風靡した御仁に在らせられまして、レコード会社の命を受け私と同じ教室で歌謡教室を開いて居られると。

そんな方とはつゆ知らず「ご本業のほうではCDとかも出されてるんですか?」なんて、不躾な質問をしてしまった私にも、気さくにお話してくださいまして。

音痴の矯正法から、ヒット曲に恵まれたからこその喜びや苦悩、そして、歌を歌うことのすばらしさや、教室で教える中での発見や刺激について、、、などなど、楽しく有意義なお話をたくさん聞かせていただきました。

また、ご同席させていただいた他の先生方のお話もそれぞれ大変興味深く、あっという間の2時間で、もっと、たくさんのお話をしたかったのですが、会場の都合もありお開きに。

正直言って、会へのお誘いを頂いたときには参加に消極的でしたが、「食わず嫌いはいけない」と心改めつつも、、、ゾロゾロとミッキーのバスに相乗りして駅に向かうのも気が引けて、ひとり、モノレールの駅へ徒歩。

駅でエレベーターに乗り込むと、同じ考えの先生がもうひとり!
簡単な挨拶を交わし、あうんの呼吸で開いた扉の左右に別れてホームへ。

舞浜駅に戻り、「この巨大なリゾートパークが、廃墟になったらすごい迫力かも!?」なんて、不埒な妄想をしつつ一服してからホームへあがると、バスで向かったと思しき同じお土産を持った先生方がちらほら。

それを避けるわけでもなく、ホームの端の方へ歩いていくと、モノレールのエレベーターで別れた先生が(笑)

とことん、同じ思考回路の持ち主???と、心の中で微笑みつつ、ココで敢えて話し掛けないのがステキなんじゃないか?と、、、少し離れた場所から乗車して、帰ってきましたが。

そんな、ホットな一体感とクールな距離感が、もしかしたら、このカルチャー教室の魅力なのかもしれません。

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2010年5月20日 (木)

石膏像を買いました。

石膏像、買いました。

ミロのヴィーナス首像と青年マルス。
いわば、基本中の基本といったところで、生徒さんへの興味喚起と、自分自身の原点回帰が目的です。

そういう意味では、ラボルト像が欲しかったのですが、家に置くにはでっかすぎると思って(苦笑)

で、専門筋のみさんはご承知のことかと思いますが、同じ題材の石膏像でも型によって出来は様々で、無論、高価な「ホンモノ」を買うに越したことはありませんが、予算的にもそこまでは拘れませんので、新しい安物よりは、中古で型の良さそうなものをと、オークションで物色。

その中から、狙いを定めて2点を落札しました。
因みに、両方とも1万円程度でした。

で、、、結果は以下のとおり。

Rimg1187 Rimg1188

ヴィーナスは綺麗ですがディテールがやや甘く、マルスは型は良いけれど汚い!

骨董の鑑定家の先生が、「名品は10メートル離れてみても見分けがつく」と言うようなことを言ってましたが、やはりこの場合もその差は一目瞭然な気もします。

Rimg1192 Rimg1191
【ヴィーナス】髪の毛や目鼻、あばたの部分が特に甘く見えます。

Rimg1189 Rimg1190
【マルス】涙のように汚れが滴り落ちた跡と、サイド部分が茶色に変色

そうなると、ヴィーナスの甘さはどうしようもないにせよ、マルスの汚れは何とかしたいところですが、、、屋外に置かれていた事があったのか?おそらく中まで沁み込んでしまった汚れは落とすことも出来ず、まあ、仕方が無いのかと。

いっそのこと表面を塗装してしまおうか?とも考えましたが、見ているうちに、これはこれで味があるのではないか?とも思えてきまして、とりあえずはよしとしようと。

それでも、いろんな角度から眺めてみても、両者とも基本造型の美しさを感じ、、、昔の人は偉大だと。。。

・・・

そんなことを考えていたら、昔描いたデッサンを見てみたくなりまして、引っ張り出してみたのが下の画像。

Rimg1195

高校1年生の頃に、最初に描いた一枚が正にこのマルス像でした。

ついでにもう一枚が、2作目のラボルト。

Rimg1197


空間やら、面や塊の意識・・・なんて事は何一つ知らず、友人と二人で放課後の美術室で描いたものですが、、、改めて見直すと、やっぱり自分は塊や立体感よりは、光と表面の質感から入るタイプなんだろなと(汗)

なんて、思い出に浸っている場合でもなく、せっかく買ったんで、自分も描いて見ようかと思うのですけれども、、、いざ描こうと思うと、けっこう、怖い。。。(苦笑)

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2010年4月 7日 (水)

東北画と、カルチャーと、展覧会と。

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いよいよ明日は、以前より心待ちにしていた展覧会、「東北画は可能か?」に足を運ぶ予定です。

今一度、展覧会について触れておきますと、、、この展示は、「東北芸術工科大学日本画コースの三瀬夏之介、洋画コースの鴻崎正武の監修のもとに作品制作は東北芸術工科大学の学生、教員によるもの(画廊HPより)」と言う事で、、、彼らの挑む壮大な実験とも言える展覧会です。

その内容は、その名のとおり、「”東北画”という”謎の概念”において絵画制作は可能か?」というテーマのなかで、そもそも「絵を描く事とは?」という、表現活動の根幹に関わる「本質」に迫るもので、、、あるいは、制作・展示を通して考えるための展覧会といえるかもしれません。

・・・

以前にも書きましたが、私はこの展覧会に二つの意味で興味を持っておりまして。

ひとつは、ストレートにそのテーマに共感する気持ち。

これは、日本画科の学生・作家として、「日本画ってなんだ?」と言う永遠のテーマに、時には翻弄され、時にはモチベーションを得て活動してまいりましたので、この展覧会の存在を知らされた瞬間から、シンパシーを感じ、興味を持っていました。

そしてもうひとつは、美術教育としての、一連の活動に触発される気持ち。

こちらは、絵画教室主催者として、そして一度は画学生だった事のある身として、教員、学生、両方の立場で、理想の学校(教室)とはどんなものか?を考える上で、とても参考になる事例なのではないか?と思うわけです。

それぞれについて語り始めると長くなってしまうので、ココでは省略しますが、そんな「意味づけ」はともかく、彼らの「何かやってやろう!」と言う心意気に私は最も心くすぐられておりまして、、、取るべき方法は彼らと同じとは限りませんが、自分なりに「何かやってみたい」と。。。

・・・

そんな折、講座を持つカルチャー教室もいよいよ新学期、明日の講座では、新入生の方が一名、そして、見学者の方も居られるとのこと。

ココしばらくメンバーに動きの無かった講座ですので、なんだか妙に緊張しますが、「今年から何か新しい事をはじめよう!」としている私自身の気持ちに呼応するように、講座のほうも動き始めたのは、もしかしたら偶然ではないのかもしれません。

・・・

そして、自宅の絵画教室は、4月末の展覧会に向け、皆さん着々と準備も進行されておりまして。

いつもでしたら、展覧会前は事務作業に追われて(かまけて)自身の制作活動のほうがおろそかになってしまうパターンなのですが、、、今回は、私も生徒さんに負けずに書き下ろし作品で挑んでみようと。

そうしないと、秋の個展に間に合わないと言う現実的な危機感もあるのですが、それ以上に、展覧会の回を重ねるごとに腕を上げて来られている生徒さん達に負けていられないと言う気持ちと、、、「東北画」のように、教師・生徒の枠を超えて切磋琢磨する環境を自ら作ってみたいと言う気持ちも強く抱いておりまして、、、まず第一歩として自分にできる事はそんな事かと。

・・・

そんな、諸々の気持ちを胸に、明日は、体験会から東北画までの流れを、精一杯楽しみつつ、精一杯感じてこようと思います。

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2010年3月30日 (火)

美術教育界の「ユニクロ」が、そこにはある、、、のかもしれない。

美術教育者としての三瀬夏之介氏に、私は心惹かれています。

と、、、言った端から、前言をひっくり返そうと思いますが、、、「教育者として」などという表現自体が、彼の前では無意味なのではないかと。

なぜなら、彼は、「教育」なんて、大それた事をしようとは、おそらく思っていないでしょうから。

しかしながら、彼の言葉には力があります、そして、その力が何かを動かそうとしている。

その事を確かめ証明するのに、私はここで何ら例をあげる必要もありません。

なぜなら、私自身が、彼の言葉に揺り動かされ、眠っていたものが覚醒され始めているから、、、つまり、私自身が証人なのです。

では、そんな「生き証人」の私が、彼の言葉のどんなところに、そこまで心を打たれたのか?という事にもなってきますが、、、実際のところ、良く分からないです。

というか、、、説明すれば出来るのかもしれませんが、その必要を感じないといった方が正しいのかもしれません。

が、、、ただひとつ言える事は、私の価値観の中で、彼の「あり方」が、ひじょうに正しく思えるという事です。

それは、教育者としても、芸術家としても、、、そして、人としても、、、かも知れません。

教育者だろうが、芸術家だろうが、、、そんな鎧をまとったところで、最終的には、「一人の人間」だって事です。

そんな、「人間」が発する言葉は、人の心を動かし、波を作っていくのだと。

東北芸大は、とんでもない「人間」を雇ってしまったのではないでしょうか?

http://www.rashin.net/2010/01/index000357.php

表題は、、、「あえて」、、、の、稚拙な表現です。

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2010年3月14日 (日)

展覧会めぐり・・・そして、東北画とは?

天気の良い日曜日は、久しぶりに都内の展覧会めぐりを計画。

目的地は、先日の記事で告知させていただきました恵比寿・ラバンドでの生徒さんの個展、そして展覧会情報で興味を持った「銀座・ギャラリーツープラス」にて開催の写真展。あとは、最後に回れたら竹橋・近代美術館の小野竹喬展まで回ろうかと。

結果的に、竹橋は見送りましたが、画廊では有意義な時間を過ごす事が出来たので、満足の一日でした。

個別の展覧会に関しては改めましてレポートしようと思いますが、、、そんな風に出歩いてみますと新たな出会いもあり、連鎖的に見たい展覧会も増えてくるわけですが。

今回そんな出会いとなったのが、ツープラスさんでお話した方々で。

この場では実名を控えますが、東北地方に新しく出来た美術大学の先生と生徒さんとお話出来たのですが、昨今の美術大学事情は劇的といえるほどの変化を起こしてきていまして。

私達の時代に専門の美大と言えば選択肢も限られていたのですが、最近は首都圏・地方それぞれに続々と新設校が開かれ、受験生の皆さんも選択肢が増えてきたのではないか?と。

その中でも、目覚しく売り出し中なのが、東北某美術大でして、以前、別件で足を運んだ東京都美術館で卒業制作展を拝見し、なかなかの粒ぞろいで、「やるな!」と。

その学校では、現在取り組んでいるプロジェクトがあるそうで、その名も「東北画は可能か?」と。

そのタイトルに、私は一瞬で「ピン」と来ました。

話し出すとものすごく長くなってしまいますので、あえてココでは踏み込みませんが、一言で言ってしまえば「日本画とは?、洋画とは?、何ぞや???」という、皮肉交じりの問いかけなのだと言うことです。

プロジェクトでは、大学の学生さん50人に「あなたの考える”東北画”を描きなさい」と言う課題を出し、例えば、東北の風景をテーマにするなり、あるいは、祭りや儀式、気候風土や色彩感覚だって絵に出来るかも?と言うように、自分なりに考えて作られた作品の中から選抜したものを、春に、東京でのグループ展として発表する計画なのだと。

そのプロジェクトを中心的に率いられて居られるのが、今回画廊でお目にかかった洋画科の先生と、(おそらく、講師として在籍されている)新鋭日本画作家の三瀬夏之介氏なのだそうで。

三瀬氏といえば、学生時代からひたすら「日本画とは何ぞや」という、永遠の謎(問い)に自問自答を続けて居られる方ですので、今回は、学生さんたちをも巻き込み、いち作家の枠を超えて自らの葛藤に挑む試み(もちろんそれは、少なからず、日本画科の学生全てがぶち当たる壁なのです)かとお見受けしたわけですが、、、私は、三瀬氏のそんな生真面目さには心打たれるものがありますし、「先生」としても頑張って居られるのだなと。

そこで私自身の学生時代を振り返ると、白紙の紙だけをポンと渡されて途方にくれてしまうような、わが母校の教育方針に当時は大いに戸惑わされた感もあれど、今ではそれにも深いものが感じられますし、ひとつの「あり方」として否定はしませんが、その一方で、権威や崇高な理想に隠れて教育・研究機関として新しいものを生み出す力や機能を失って居る印象も否めず。

それは、生徒や若い先生方の中にも、息苦しさやジレンマとして影を落としていた部分があったのだと思うのですが、、、今こうして、新設校が産声を上げるなかで新しいものを作ろうとしているのは、まさにそんなジレンマと格闘してきた我々と同世代の若き講師陣な訳で。

彼らが主体的に「何かやってやろう!」と言う動きが出てきていることに新鮮な期待を持ちますし、そこから育っていく若い作家さんが今後どのような活躍を見せるか?によって、諸々の勢力図も大きく塗り変えられ、美術界全体も活性化してゆくのではないかと。

そんな訳で、、、春にはぜひ、展示を見に伺おうかと思っておりますので、続編にて告知・ご報告と言うことで。

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2010年2月28日 (日)

クロッキーと松林図

雨ニモマケズ、東京都内がマラソンに沸く日曜日、上野でのクロッキー会に参加してきました。

詳細は、ご許可取れ次第、後日レポート予定ですが、完全に教える立場を離れて無邪気に楽しんでまいりました。

井の中の蛙気味の私にとって久々のアウェー環境に、緊張&発奮してクロッキーに興じ、何とも言えない気持ちの良い疲労と共に、東博平成館「没後400年 特別展 長谷川等伯」へ。
(そちらも、後日詳細レポートしようと思います)

没後400年記念の等伯展は、見ごたえありすぎで、疲れた目では集中できず(汗)

そこで手にしたのは平松氏語りの音声ガイド。

どんなものか?気になりつつも、未だかつて、未経験だったんですが、、、

しかしながら、アレは、絵を見た気にはなりますが、ただでさえ受動的な鑑賞行為が、解説を聞く事で思考停止してしまって、より受身になってしまうというか。。。
やっぱり、本当の意味での「作品鑑賞」は出来ない気もしました。

とまあ、それはともかく、今日のような日には最高のアイテムで、ふつうに楽しめました。

そして、、、等伯は、一門を抱えていたので一人の手ではないにせよ、圧倒的な量感でかっちり仕事してます。

加えて、、、やたらに幅広い。

金屏風と墨絵を同時期に描いて両方とも国宝になっちゃう人ですからね、そりゃあもう。

で、、、楓も松林も涅槃図ももちろん良かったですが、私は個人的に萩の作品が好きでした。

単純に形が好きなだけかもしれないですが、、、あの、線のリズム感がタマランと。。。

クロッキー脳になってきてるんで、美術館で絵を見ても、電車に乗ってる人を見ても、本能的に「エア線描き」で形を追ってる私がいます(汗)

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