通信制絵画講座

【通信制・絵画講座】フィリピンからの便り・その7

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通信制・絵画講座モニター、フィリピンの菊地氏の新作です。

今回は、「夏の思い出、ボホール島」と題された、夏の海を描かれた作品です。

コレまで、山水画調の渋めの色合いを主に追求されていましたが、今回は一転、鮮やかな原色を使った色調にチャレンジされています。

形態的に起伏の少ないモチーフを、色彩感覚を使って纏め上げていく作業は、見た目以上に難しい課題となった模様です。

いつもの様に、こちらのアルバムにやり取りの模様を掲載いたしましたので、どうぞよろしくお願いいたします。

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【通信制・絵画講座】モニター・釣谷さん@挿し絵課題

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通信制絵画講座・モニターの釣谷さんから新たな作品が届きました。

今回は、 別件で受講されている挿し絵講座の課題を見せていただきました。

前回のラフスケッチ編で見せていただいたようなラフスケッチの作品に加え、内面世界を表現した墨絵作品など興味深い内容になっています。

また、今回の回答編では、アドバイスに対する質問もございましたので、前記事でお伝えしました講座システムの「追加質問」に関する参考にしていただけるかと思います。

例によりまして、拝見した作品画像と、講座内でのやり取りの模様をアルバム内に掲載いたしましたので、どうぞよろしくお願いいたします。

http://artschool.cocolog-nifty.com/photos/tushin02/02001.html

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【通信制・絵画講座】概要についてのご案内

通信講座の概要について、お問い合わせもございましたので、現時点で決まりつつある講座のシステムなどをお伝えしておこうと思います。

【コミュニケーションについて】
基本的にメールを使ってのコミュニケーションとなりますが、やり取りのスタンスとして、長文が得意な方や、短文で頻繁にやり取りするほうが向いている方など居られると思います。

そこで、当講座では、画像を送っていただく度にまとまったお返事を差し上げて1単位とカウントし、こちらのコメントに対する質問やその他の雑談的なやり取りにはある程度の制限を設けた上で、1単位の枠内で柔軟に対応してゆこうと考えております。
     

【画像の送付枚数について】
上のコミュニケーションの項目にも絡みますが、一度に拝見する作品点数に関しても、1枚の作品の制作経過を段階的にコメントさせていただく場合や、いくつか描きためた作品をまとめてお見せいただく場合など、様々なケースが想定されるかと思いますが、そちらも同様に、送っていただく画像の枚数に関わらず1回の送付分を1単位といたします。

ただし、受講者間の公平性を保つため、お返事が量的に一定になるよう、こちら側で調整させていただきます。
つまり、画像が1枚でも複数でも、1単位分のお返事の長さはほぼ均一になりますので、複数の場合は、1枚に対するコメントは短くなるということです。
     

【画像送付方法について】
画像は電子メールの添付画像にて拝見いたします。

画像はある程度高解像度のものが好ましいですが、サンプル試験の結果では、携帯電話の写メール画像でも差し支えないかと思います。

また、ブログ内に紹介させていただきましたサンプル受講者の方の画像は、発表段階で修正を加え四辺を整えてありますが、送っていただく画像は作品全体を見ることが出来れば、歪んでいたり、周囲にほかの物が写り込んでいても構いません。

メール添付などが困難な場合や、通信手段を持たない方には、メモリーカードや紙焼き写真の郵送などの代替策も検討したいと思います。


【講座内容について】
「十人十色の個人指導」がこの講座のモットーですので、それぞれの受講者の方が「しっくり来る形」を探っていただけるよう、受講開始前にカウンセリングを行い、個別のご希望を伺った上で、ご納得いただける形でスタートさせていただき、スタート後も随時調整して行かれたらと思います。

つきましては、教室から指定する課題なども特別にはございませんが、基礎的なデッサンなどを学ばれたい方など、課題を必要とする方には、ご希望に沿いまして通学制教室と同様の課題などを履修していただくことも可能です。
     

【料金について】
1単位分のやり取りが、通学制教室一回分の授業料と同じくらいの料金に設定できたらと思い、受講者の方の満足度とこちらの負担、そして、通学制教室との公平性などのバランスを比較検討中です。

その結果、通信講座は基本的に個人指導である点、ある程度纏まった文面に纏めるための思考時間などを考慮したところの印象では、通学制の一回分の授業料に通学にかかる交通費程度を上乗せさせていただいた「3,000円/単位」ぐらいが適当かと考えております。

なお、毎回払い制の通学制教室と同様出来る限りシンプルなシステムを目指しており、基本的には1単位ごとの料金としたく思いますが、送金コストやお手間に対する負担軽減を鑑みた上で、複数回コースの設定も検討しようと思います。
     

【サンプルモニターについて】
本年の年末迄を試用期限として、引き続きモニターの募集を続けたいと思っております。

この募集は、講座システムをより完成度高いものとすることを目的としておりますので、出来る限り様々なケースに遭遇しておきたいと考えております。

つきましては、サンプルのみのお験し受講も歓迎いたしますし、経験の有無も問いませんので、ぜひお気軽にご応募いただけたらと思います。

また、参加者の方のプライバシーに配慮し、ブログへの公開はご希望によるものとします。
もちろん、匿名でのご参加も可能です。

・・・

以上が、現段階での講座概要です。
サンプル募集に加えまして、幅広く皆様のご意見を参考にしたく思いますので、お問い合わせなどもご遠慮なくお気軽にお願いいたします。

日本画・水彩画教室 村田裕生宛 mu-ra-ta@nifty.com

日本画・水彩画教室 ホームページ http://homepage3.nifty.com/artschool/ 

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【通信制・絵画講座】フィリピンからの便り・その6

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通信制絵画講座にモニター参加いただいております菊地氏より届きました、フィリピンの秘境を描いた作品「パラワン島の船旅」の制作経過をご紹介いたします。

今回の作品では、奥深い谷の表情を出すため、「陰影」のつけ方にご苦労されましたが、その試行錯誤の過程で新たに「色彩」に目覚めていかれた模様。

「光」と「色」という、絵画の2大要素の調和に挑まれた作品となりました。

例によりまして、講座でのやり取りの模様をこちらのアルバムに掲載いたしましたので、ご覧頂けたらと思います。

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【通信制・絵画講座】モニター・釣谷さん@ラフスケッチ

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開講検討中の通信制絵画講座のモニタ受講者として、フィリピンの菊地氏に続き、釣谷さんにご協力いただける事となりました。

今回見せていただいた作品は、鉛筆で描いたラフスケッチなど7点。

デッサンの基礎から日本画絵具を使った作品作りなどを本格的に学ばれたいとの事でご参加いただきましたので、今後の学習方針などを検討するうえでも、これまで個人的に描かれてこられた作品を幾つか見せていただきました。

通信制絵画講座を立ち上げるにあたり私がイメージしているのは、「十人十色の指導」と言う事で。

通信制の絵画講座は、必然的に個人指導というスタイルとなりますので、自宅教室以上に生徒さんのご要望や制作スタイルに対応したきめ細やかな指導が出来るのではないか?と期待しています。

そんな思いで釣谷さんの作品を見せていただき、今後の授業方針なども考えながらお返事をさせていただきましたが、彼女の場合、心の赴くままに描かれたラフスケッチに素直な感情が表れているように感じ、ここで絵画講座に入門されたからと、特別に身構えて基礎訓練などに取り組んでしまうと、却ってその良さを失ってしまうのではないか?と。

そこでご提案させていただきたいのは、「しばらくの間は現在のようなラフスケッチを気ままに描く作業を続け、それが溜まってきた段階でスケッチを素材に一枚の作品に仕上げてみましょう」と。

もちろん、「基礎力を身に付けよう」という姿勢も大切ですが、無造作に”筋肉”を鍛えても試合で活躍できる訳では無いように、、、”価値ある力”を身につけなければ基礎を学ぶ意味はありませんので、「実戦(実践)」のなかで筋力(基礎力)アップしていくようなスタイルで学ばれるのが理想かと。

そんなアドバイスをさせて頂きました。

そんな訳で、、、菊地氏と同様、こちらのアルバムに講座でのメールのやり取りを掲載いたしましたので、ご興味のある方には是非ご覧頂きたいと思います。
(最初の画像に釣谷さんからのコメントを、最後の7枚目に私からの返信を掲載いたしました。)

なお、日本画・水彩画教室では、引き続き「通信制絵画講座」のモニター参加者の方を募集中です、まずは、お気軽にお問い合わせください。

日本画・水彩画教室 村田裕生 mu-ra-ta@nifty.com

教室ホームページはこちらです。

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【通信制・絵画講座】フィリピンからの便り・その5

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通信制絵画講座のモニタ受講者としてご協力いただいておりますフィリピンの菊地氏より、引き続き、新作が届いております。

今回の作品は、これまでの「山水的風景画」から一転し、色鮮やかな海岸の風景を描かれたそうです。

複雑な山肌を描いたこれまでの作品とは違い、シンプルな構図は一見描く部分が少なく手間が掛からないようにも思えますが、実際描いてみると案外難しい作業だったりするわけで。。。

・・・と、その辺りが今回の「テーマ」となりました。

例によりまして、通信講座でのやり取りの様子はこちらのアルバムにてご参照いただけたらと思います。

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日本画・水彩画教室 「通信制絵画講座モニター募集」のお知らせ

先日の記事で仮告知いたしましたとおり、日本画・水彩画教室では通信制絵画講座の開設を検討中です。

これまで、絵画教室出身者で海外在住の菊地さんのご協力のもと、実験を重ねてまいりましたが、場所や時間の制約を受けない通信制講座に大きな手ごたえと新たな可能性を感じる反面、未開拓の分野ゆえ、幅広いニーズに対応するためにはコミュニケーションのスタイルや事務的な手続きなど、正式に開講するまでにもう少し検討が必要と考えております。

そこで、菊地氏に続いて講座実験にご協力いただき、私自身も経験を積みつつ準備を進めてまいるべく、若干名のモニターさんを募集させていただこうと思います。

幅広い方を対象とさせて頂きたいと思っておりますので、経験・未経験は問いませんし、参加資格等も特にございませんが、作品は、日本画・水彩画に限らせていただきます。

また、前回の仮告知で「モニター受講は公開を前提とする」とお伝えいたしておりましたが、その前提ではハードルが上がってしまいますので、公開・非公開は参加者の方のご意志によるものとしますので、お気軽にご参加いただけたらと思います。

そのような次第で、詳細は受講希望者の方とご相談の上、様々なケースに出来る限り対応したいと思っておりますので、先ずは下記宛先までご連絡・お問い合わせをお願いいたします。

mu-ra-ta@nifty.com 日本画・水彩画教室 主催 村田裕生 宛

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【通信制・絵画講座】フィリピンからの便り・その4

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当ブログをご愛読いただいている皆様にはお馴染みになりました、フィリピンの菊地氏より、新作が届きました。

今回の作品は、中国の黄山周辺を描いたそうです。

いつものように、菊地さんとのやり取りをアルバムに掲載いたしましたのでこちらよりご覧頂けたらと思います。
(最初の画像にリンクしましたので、「次>>」をクリックして進んでください)

・・・

そしてこの場をお借りしまして、日本画・水彩画教室よりお知らせがあります。

当教室は、千葉県・船橋市にて開講しておりますが、菊地さんのように教室に在籍されていたものの、お仕事やご家庭の事情などで教室に通うのが困難になられた方より、「通信制の絵画講座を開く事が出来ないか?」と言うご要望を、以前より度々頂いてまいりました。

また、ホームページなどをご覧頂き、県外などの遠方から興味を持たれた方からお問い合わせを頂く事もあり、そのような皆様のご要望にお応えする事が出来ないか?と、検討を重ねてまいりましたが、菊地さんとのやり取りをサンプルケースとして通信制絵画講座のイメージがかなり具体的になってきたように思います。

そこで、いよいよ本格的に通信制絵画講座の立ち上げを検討したく思っておりますが、システムの確立までもう少し実験が必要ですので、後日、改めましてサンプルモニターの募集をさせていただこうと思います。

詳細は、正式な募集告知に記させていただこうと思いますが、モニターの方とのやり取りは菊地さんのようにブログ上などで公開させていただくのを前提とします。(もちろん、プライバシーには配慮いたします)

また、それ以外にも、皆様より沢山のご意見・ご要望をお聞きしたいと思っておりますので、<mu-ra-ta@nifty.com>日本画・水彩画教室 村田宛て、お便り・お問い合わせをお待ちしております。

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【通信制・絵画講座】続々・フィリピンからの便り

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絵画教室も本日より夏休みに入りましたが、そんな折、フィリピンの菊地氏より、例によって制作途中の作品を添えたメールが届きました。

冒頭の写真は、作品とともに届いた現地でのお姿ですが、氏曰く。

「私の日常生活のなかでは、山水画の世界は、一切ありません。
(中略)むしろ、そうした深山の美しい世界とは、まったく無縁の世界です。それゆえ、すべて、私の絵は、心象風景です。」

とのこと。
 
大変感慨深いお言葉だと思いましたが、、、私などには、想像もつかないような苛酷な環境でお仕事をされている菊地さんが、こうして日本画を描くひと時に心癒されて居られることが、私にとってはとても嬉しくもあり、同時に新鮮な驚きがあるようにも感じています。
 
・・・
 
そんな訳で、、、本題に移り。。。
今回の作品は、「初冬の深山」と題された”菊地式”山水画です。
 

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【1枚目】

「下書きなしでいきなり描きました。開始1時間少しで、まだ下書き段階と言う感じです」との事で、早速作品を拝見すると、、、「確かに、あっさりとしているけれど、むしろその”短時間で描いた”ところが魅力に繋がっているのではないか?」というのが第一印象で。

「今回の作品は、”如何に描かずに描くか?”が、テーマになりそうですね。」というのが私が最初に送ったアドバイスでした。

それは私自身、最近の課題となっている事でもありまして、描き込んだ分だけ右肩上がりにクオリティーアップする訳ではないのが絵の辛いところですが、そこが逆に、絵の最も面白い部分なのかもしれません。

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【2枚目】                  【3枚目】

それを受けて、続けて送られてきたのが、2枚目と3枚目の写真でした。

2枚目では、何はともあれ前進してみたものの絵が強くなりすぎてしまった事に気がつき、3枚目では白い雪や霧などを使って修正に掛かっているようで、「描かずに描く」と言う抽象的なテーマと正面から向き合い試行錯誤された様子が伝わって来ました。

そこで、「3枚目の作品は、試行錯誤の末に柔らかさを取り戻し、描き込みの点でも重厚さは増したと思うのですが、、、ココで一度1枚目の作品を振り返って見てください。・・・3枚目と比べて1枚目は、不完全ながら魅力的だとは思いませんか?」と。

そこが今回の最も重要なポイントで、「研究」と言う意味でも、何気なく”無意識”に出た一枚目の良さを、改めて観察・再現する事で、次に描く時には「意識的」に魅力を出す事ができるのではないか?と。

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【4枚目】

そんな訳で、1枚目の写真を”お手本”に描いたものが4枚目。
3枚目で感じた硬さがすっと抜けたように柔らかくなり、全体のバランスも整ってきたように思いました。

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【5枚目】

あとは、5枚目で細かな微調整を加え、6枚目の完成に至った訳ですが、、、。

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【完成作】

今、私はこのレポートを書きながら改めて全工程を振り返り、飽くまで個人的な好みも含めてですが、4枚目の時が完成度も柔らかさも程よく調和しているようで、最も魅力的に感じましたが如何でしょう?(写真写りの影響も考慮すべきですが、ココでは写真を見たままの印象でのお話です)

もちろん、最終的な完成作には、「力強さ」や「やりきった感」を感じ、絵描きが目指すべきゴールはそこにあるように思うのですが、絵の魅力と言うのは、それとはまた別のところにあるのではないか?と言うのが、今回私自身の学びにもさせていただけたように思うのです。

そんな訳で、次の作品も、ぜひ、楽しみにさせて頂きます。

【追伸】今回掲載した作品制作過程は、詳細なコメントとともにこちらのアルバムにアップいたしましたので併せましてご覧頂けたらと思います。

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【通信制・絵画講座】続・フィリピンからの便り

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5月末の個展に向けて追い込みがスタートしました。

産みの苦しみを抜け「あとは描くだけ」というこの時が、ある意味一番楽しい工程なのですが、集中して絵を描いていると、反動で無性にやりたくなるのが「スプレー塗装」。

(ちなみに、塗装は私の趣味のひとつで、ノートパソコンから車まで手当たり次第塗り尽くして来ました・・・笑)

でもなぜ、さんざん絵に色を塗ってるのに、「色塗り」がしたくなるんだ?と、自分でも不思議に思い考えてみると、両者は「似て非なるもの」で、絵では「表情を出す」のが大事なのに対し塗装はむしろ「表情を出さず」均一に塗る事に価値がる訳で、、、神経を研ぎ澄ましつつ「無」になれるのが魅力なのです。

要は、「絵も、塗装のように気持ちよく色塗りできたらどんなに幸せだろう・・・」と言う心理なのかも知れませんが、翻せば、日本画絵具が上手に使いこなせている時の感覚は、「スプレー塗装」に近いものがある様にも思うのです。

なぜなら、日本画はある意味”砂絵”ですから、「塗る」というより、絵具の粒子をスプレーするように「蒔く」感覚で使えた時は、「表情を出そう」としながらも「無」になれるからです。

・・・

そんな事を考えつつ作業をしていると、お正月以来久々に、フィリピンの菊地氏から作品写真を添えたメールが届きました。

今回の”菊池式山水画”は、「夕暮れの深山」と名づけられた、山奥の滝を描いた作品で、お正月に送られた極彩色の作風と、以前の教室での渋目の色調の作風が程よくミックスされ、菊地氏の新たな心境が垣間見られる一枚でした。

ご本人曰く、「マニラは今、一年で最も暑い時期を迎えていますが、このマニラで、こういう絵を描く心境が自分でもわかりません。」との事で、私にも全く想像つかない心境ですが、遠く離れた地に居るからこそ、「心の原風景」を求める心理がはたらくのかもしれません。

更に続けて、、、

「今回の形状は、「対角線」構図です。(中略)中国・山水画には、画面に描くものをどう配置するか、について、甲、由、則、須、対角線などの「型」があるとの奥儀の解説本(寒梅人 先生)を参考に、今回は、対角線、構図で描いてみたということで、それに、村田先生から教わった「左右均等の崩し」という日本画の常道のような画面構成も採用して、描いた次第です。

との事ですが、菊地氏は、コンセプトにすえた「対角線構図」がやや強調され過ぎたため、それを抑えるために歯ブラシで白絵具をスプレーする手法で霧を描いたのですが、今後の”野望(課題)”として、「いずれ同じ表現を岩絵具による暈し塗りでチャレンジしてみたい」と。

そこで、やっと、こじつけ気味に冒頭の話題とリンクしてくる訳ですが、、、(苦笑)

岩絵具を「蒔く感覚」で霧の表現にチャレンジされたら、きっと面白いと思いますので、ぜひご無事で帰国され、教室でその”野望”が実現される日を楽しみに、私自身も追い込み作業を頑張ろうと思います♪

・・・

そんな訳で、前回同様、アルバムのほうに作品掲載させていただこうと思いますが、今回は、経過報告に送っていただいた制作過程も並べてご紹介させていただきますので、遠くフィリピンの地で描かれた山水画の試行錯誤の過程を皆様にも感じていただけたらと。

なお、当ブログのアルバムは、教室の皆様や読者の方にも自由に解放したいと思っておりますので、菊地氏同様、掲載をご希望される方は、私宛ご一報ください。

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