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2017年6月

2017年6月22日 (木)

【レポート】信州高遠美術館アートスクール2017年・日本画入門講座@プ「ぼかし塗りを活かして、空を描こう」

高崎昇平さんとのコラボで毎年開催している信州高遠美術館・アートスクールの日本画基本講座、今回は「ぼかし塗りで、空を描こう」というテーマです。

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シミ止め加工のされていない和紙(生紙)に絵具を塗ったときの独特のにじみ味を体感してもらい、和紙の素材感を再認識するのが狙いです。

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前回の講座でも、和紙のにじみを活かす描き方を研究しましたが、今回はなめらかなグラデーションを作り、奥行きのある空を描きます。

和紙へのしみ込み、ぼかし塗りの時の絵具の伸び、扱いやすさなどを考慮し、グラデーションぼかしには、粒子の細かい水干絵具を用います。

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仕上がりサイズのF3号に合わせて用意した用紙を、まずは1/4にカットして試し塗り。
この時点では、特に完成図を予想せず、好きな色の組み合わせでぼかし塗りを試す感じ。

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何枚かテストピースを作っていると、夕焼け空に見えてきたり、夜空の月が描きたくなったり、、、色に導き出されるようにイメージが広がってきます。

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制作イメージが固まったところで、本番用のF3号用紙に彩色開始!!

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グラデーションがだいたい仕上がったところで、シミ止めのドーサを引き、パネルに張り込んで、岩絵の具での彩色に移ります。

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岩絵の具では、雲や樹木なども描いて、空のある風景画として仕上げていきます。

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さいごに、完成した作品を並べて鑑賞会!

和紙のにじみはコントロールが困難である反面、意図しない偶然性や自然現象が生み出すユニークな表情や色の深みがとても面白く、画面に起こった現象から頭の中のイメージが引っ張り出されて、まるで自分とは別の生き物が育っていくように、作者本人も思ってもみなかった作品に発展すると。

そんな不思議体験をしてもらえたのではないかと思いますし、そんな作品が生み出される場に立ち会って、たくさんの刺激をもらうこともできたように思います。

制作された生徒さんの作品と授業の様子を右サイドバーのアルバムにまとめました。
ぜひご覧ください。

アルバムへのリンクはこちら

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2017年6月11日 (日)

【告知】信州高遠美術館アートスクール 日本画基本講座@ぼかし塗りを活かして空を描こう

毎年恒例の、信州高遠美術館でのアートスクール・日本画基本講座が、2017年6月18日(日)に開催されます。

今回は、にじみ止めのない和紙(白麻紙の生紙)を用いて、グラデーションぼかしを体験し、空を描きます。
通常の日本画和紙は、厚手でシミ止めのきいたもの(ドーサ引きの雲肌麻紙など)を用いますが、和紙の特徴がより強く感じられるシミ止めのない生紙を用いて、絵具がしみこみながらぼやける様子を楽しみながら、表現の幅を広げてみようという試みです。
授業内容は、教材のプリントを参照してみてください。
(画像は告知用に草案段階の物を使いましたので、一部ネット画像を流用させてもらっています)

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【信州高遠美術館・アートスクールページへのリンクはこちら】

日時

平成29年6月18日(日曜日) 午前9時30分から午後3時

会場

信州高遠美術館ホール

講師

高崎 昇平 氏、村田 裕生 氏

受講料

1,500円

材料費

2,500円

持ち物

昼食、飲み物

その他

講座で使用する道具類は全て講師が用意いたしますので、初心者の方も気軽に参加していただけます。

予約・お申し込み:信州高遠美術館
電話:0265-94-3666 ファックス:0265-94-3936

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2017年6月 5日 (月)

【展示レポート】あえて、今回の作品の解説をしてみよう

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2枚組の木目モチーフの作品を「locus」と名付けました。
日本語に訳すと、「軌跡」という意味です。

素直に日本語のタイトルにしてもよかったのですが、直接的にわからない方が想像の及ぶ余地が残るので、英語にしてみました。

ちなみに、「軌跡」という意味の単語に「Trajectory」もありますが、どちらかというと「Trajectory」は「軌道」という意味合いが強く、「locus」は「痕跡」というニュアンスを含むということで、「痕跡」のほうをとりました。

「木目モチーフ」を描いていると、”手書きの線”を描くことと否応なく向き合うことになります。

そもそも、木目を描き始めたきっかけはいろいろあるのですが、実物の木目を和紙に転写する手法の作品を制作したときに、そこはかとなく感じた「罪悪感」のような感情に由来するところがあります。

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【例】木目プリント手法で制作した墨絵作品です

それはきっと青年マルスの石膏像を初めて描いたころからの「手描き信仰」の呪縛が自分の中にあるからで、だとすれば写真もコンセプチャルアートもみんな「異端」ということになってしまうわけで、そう考えただけでもそんな「罪悪感」が無意味であることは明らかですし、木目プリントという手法を選んだ時の理由はしっかりありますので、その作品を今でも否定していません。

そんな前置きを踏まえてもなお手描きにこだわることで、絵を描くことの根源的な意味に迫ってみようというのが、一連の試みの目的です。

実際の木目は、もっと大雑把でもっと複雑でもっと不思議な形をしていますので、私の描いているのは、等間隔の線を一定のルールに従って描く「パズル」のようなもので、正確には「木目ではなく木目のような模様」です。

ところが面白いもので、描くうちに単純作業にも「善し悪し」がちゃんと出てきて、悪い部分を修正することで完成度が高くなったり、気持ちがこもって来たりするようになりますが、その過程は風景や人物を具象的に描くときと何ら変わりありません。

では何が「善し悪し」なのか?といえば、流れやバランスであったり、パズルとして破たんがないか?という要素について判断している訳ですが、その基準はあくまでも自分の中にある「美意識」だけが頼りです。

そういう意味では、実物のモチーフを前にして描くときとは思考回路が違うように思われますが、構図や形の善し悪しを語ったり判断する材料について突き詰めて考えなおすと、そこに明確な正解があるわけではなく、結局は「好き嫌い」に行きついてしまうほど感覚的な「美意識」が基準になっていることに気が付きます。

さらに言えば、「良い絵」や「魅力的な作品」とは何だろうか?と考えたとき、バランスや流れがきれいに整ってさえいれば良い訳でもなく、ときに、アンバランスや破たんがあることで面白く見えたり、場合によってはそれが逆に美しく見えたりもする訳で。

そんな”不細工”な部分をあえて残したりしながら美しい形を探すという摩訶不思議な作業に取り組みながら、ひたすら木目模様を描いていくと、自分とは別の生き物のように予測不能な形が画面の中に渦巻いてくると。

客観的に考えても、まだ抽象画と呼ぶには未熟で、「模様」の域を出ない作品ではありますが、そんな思考の痕跡が線の集合体に映し出されればよいなという願いも込めて、「軌跡」という名を付けました。


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2017年6月 4日 (日)

【告知】K'sギャラリー 「初夏のAllumage」展 はじまります

K'sギャラリー 「初夏のAllumage」展が、明日6月5日より開催いたします。

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先に告知した通り、今回は、木目モチーフ作品2点を出品します。

初日のオープニングパーティーには出席予定です。
よろしくおねがいいたします♪

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初夏のAllumage展

2017年06月05日(月)〜06月10日(土)
12:00〜19:00(金 〜20:00 / 土 11:30〜17:00)
http://ks-g.main.jp/exhibition/20170605/index.shtml

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