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2016年1月27日 (水)

【ワークショップ】2015年12月 ギャラリー橋田 第2回現代墨絵講座

9月の講座に続き、第2回の現代墨絵講座は、染め物のような白抜き技法を用いてロウソクを描きます。

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【例題】村田作品「あかり」

以前の記事にも書きましたが、墨絵の大きな特徴は「水や墨が”しみこむ和紙”を用いること」で、その特性を活かして白黒の反転した図柄を描くことを体験する課題です。

そこで、もう一つ前置きの説明をしておくと。

そもそも、和紙は未加工の状態(生紙といいます)では、テッシュペーパーのように水を吸収し、描いた線などがじゅわっと滲んでしまう特性があり、絵画に用いるためには「ドーサ(ミョウバンを混ぜた膠水)液」を塗ってしみ止めします。

日本画用の和紙は、かなり強めのしみ止めを効かせ紙の表面に絵の具を乗せますが、水墨画では、描いた線がぎりぎりにじまない程度に加工した薄手の和紙を用い、紙に染みこむ墨のにじみを活かして描くわけです。

その特性を逆利用し、あらかじめ無色の糊状のもので下絵を描いて墨を重ねると、糊が先回りしてしみ込んでいる部分には紙の地色が染め抜かれて白く残ります。

一般的に、墨絵には白絵の具を用いないため、明暗を表現するためには明るい部分は墨を塗り残して表現するしかありませんが、この方法を用いることで明るい部分を精密に表現できるようになります。

Img_2269
【参考】白抜き技法で描いた作品です

私がその方法に気がついた時には、手元に適当な糊がなかったため、手近にあった木工用ボンドを水で薄めたもので試作をしていましたが、墨絵の画材を扱う専門店などでは、専用の液剤なども売られていますし、アクリル絵画用のメディウムなどを使用することも可能です。

以上のような前置きをしたうえで、授業内容の説明です。

(1)白抜きの実験
まずは、糊による白抜きを体験していただくため、自由なかたちを糊で描いてみます。
※今回の授業では、アクリルのマットメディウムを用いました。

(2)墨入れ
前項で描いた糊の図案の上から墨絵をぬり、白抜きされる様子を確認。
糊の濃さや紙への浸透度により、上手に白抜きできないこともあるので、糊の薄め具合を調整しながら練習します。

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【画像】練習で描いたものも作品らしく仕上げてみました

(3)下図を描く
構成などを考え、糊を使って蝋燭と炎を描きます。
いきなり描くのが難しいと思う人は、墨を使って描いた原図に新しい紙を乗せて、形をトレースするように描きます。

(4)グラデーション
前回の樹木の時には直線的なグラデーションを掛けましたが、蝋燭の炎を表すために、中心の明るい円形のグラデーションを描きます。

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【画像】完成作品です。

ギャラリー橋田での「現代墨絵講座」は、今後も季節に一度くらいのペースで継続していく予定です。

毎回その日限りで、額に入れて飾れる作品をお持ち帰りいただける講座で、お気軽に楽しんでいただけると思います。

次回開催の日程が決まり次第、こちらのブログにも告知していこうと思いますので、ご興味のある方、ぜひご参加ください。

講座に関するお問い合わせは、ギャラリー橋田までお問い合わせください。

http://www.hashida.jp/

■ギャラリー橋田 住所  〒392-0017 長野県諏訪市城南1丁目2550番地 
 TEL: 0266-52-3420   FAX: 0266-52-3653
 E-mail : hashida@hashida.jp

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