【レポート】信州高遠美術館アートスクール2014年・日本画入門講座@「銀箔を使って紫陽花を描こう」
6月8日の日曜日、第4回目となる”信州高遠美術館・アートスクール 日本画入門講座”が、開催されました。
日本画入門講座では毎回なにか新しいことを体験していただく趣向で、今回の講座では岩絵の具と並ぶ日本画特有の素材である金属材料のなかから、「銀箔」を使った表現にチャレンジして頂くことになりました。
箔と言えば、金屏風のように一面に箔を貼った表現が一般的ですが、銀箔を下地に用いることで、絵の具の発色を高めたり、独特の質感が表現するテーマです。
モチーフには、季節にあった紫陽花を選びましたが、あいにく高遠町では開花が間に合いそうも無く、私の自宅の紫陽花もやっとつぼみが膨らんだ程度で。
生花店なら季節を先取りしていると思いきや、逆に母の日あたりがピークとの事で、ともに講師を務める高崎さんと手分けしてお互いの地元の生花店をさがじ回り、何とか最低限の鉢植えを確保できたのですが、そんな間に、日当たりのよい所の花はだいぶ色づいてきた様子。
そこで、ご近所のお宅にご協力を仰いだところ、たくさんの立派な紫陽花を用意することができ、無事当日を迎えることができました。
週末からの大雨で高速の通行止め情報に心配させられましたが、当日の高遠は爽やかな快晴!
一足先に到着していた高崎さんと合流し、美術館スタッフの皆さんにお手伝いをいただきつつ準備を進めていると、間もなく受講者の皆さんが集まり始め、いよいよ授業開始!
概要は告知の記事にも書たとおりですが、少し風が吹いただけでもヒラリと舞ってしまうような銀箔の繊細さに手を焼きつつも、そんな素材感に興味を持っていただけた模様♪
当初案では、銀箔を小分けに切ったものを大まかに貼り付け、それをベースに花を描いていただく予定でしたが、皆さんが花びら一枚ずつに丁寧に銀箔を貼り集中されている様子が、とても真剣で楽しげに感じたので後半の作業を一部割愛し、銀箔貼りに集中していただくことに。
その影響で、岩絵の具で描く作業時間が不十分になってしまい申し訳なく思いましたが、最後は受講者の皆さんの必死の頑張りに助けられ、課題を完成することができました。
最後に、出来上がった作品を並べて講評会。
色とりどりの紫陽花が一堂に並び、壮観!
私自身、最近はあまり箔を使う仕事をしていませんでしたので、久しぶりに箔に触れその魅力を再認識し、皆さんと一緒に受講者として参加したくなるような、楽しいひと時でした。
授業の模様と皆さんの作品をまとめたアルバムを作成いたしましたので、右サイドバーのメニューより、ご一覧いただけたらと思います。
以上、アートスクール開催にあたり、お世話になりました信州高遠美術館スタッフの皆様、、ご参加いただきました受講者の皆様にはたいへんお世話になり、どうもありがとうございました。
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【追伸】 日本画・水彩画教室 村田裕生まで
今回および、過去の墨絵ワークショップ等の企画も含め、同様の講座をぜひ他の場所でも開催できたらと思っておりますので、ご興味のある方にはぜひお問い合わせいただけたらと思います。
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