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2009年2月

【展覧会レポート】二木一郎 日本画展

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先輩日本画家「二木一郎」氏の個展を見に、上野松坂屋へ行って来ました。

会場は、私が昨年お世話になった「サロン」に隣接する「画廊」で、そこへ向かう乗りなれたエレベータを降りると、偶然にも二木氏に遭遇。

「一服しに行くところだった」とおっしゃるので、昭和テイスト漂う屋上で、しばしお付き合いしてから画廊に向かいました。

「サロン」の2倍はある「画廊」の広さがどんなか?個人的に気になるところでしたが、開きすぎず詰めすぎず、作品サイズもバランスよく纏まり、「とても見やすい展示だな」と言うのが第一印象。

そして、会場で一番目を惹くのが、案内状写真にも使われた「聖堂夜雨」。

残念な事に、夜景作品は額のアクリル板へ映り込みが強く、「これ、辛いですね」と、先ずはそんな会話から、、、「ココは、20年前に初のイタリア取材に出て、最初にたどり着いた場所で、ある意味イタリア取材の原点とも言える聖堂なんです」と言う、取材の裏話など。

「これだけの”大ネタ”を20年も温存したところが凄い!」と、別の意味でも驚いてしまいましたが、まだまだ、ネタは大量に寝かせておられるとのこと♪

そして、案内状のもう一枚の写真に使われた「献花」は、氏曰く「ゴネちゃって、直前まで苦しんだのだ」そうですが、、、じっくり作品を観察すると、そんな「ゴネ感」が、一筋縄では行かない微妙な風合いをかもし出しているようで、とても魅力的に感じました。

描き手の心情としては、スッと描ける事に期待しがちですが、しっかり「苦しみぬいた」作品には、やはり、心惹かれるものがあります。

そして、会場に一点だけ人物画があり、担当画商さんがその事について質問すると、「ホントは、全部人物画にしてもいいと思うほど、描きたい気持はあるんですよ」と。

でもむしろ、一点だけそっと忍ばせてある様子に、大切に思ってらっしゃる気持が表れているようで、私は二木氏のそんな「態度」をとても尊敬します。

最後に、全体を振り返り、、、引き篭もりがちな私への自省も込めて「海外取材も良いと思った」と、感想を伝えると、「ヨーロッパの風景は、街でも田園風景でも、何処かしらに”人の手”を感じるんだよね」と。

その微妙なニュアンスを文章にするのに苦慮しますが、、、

例えば、家の修理をする場合、日本では壊れた場所を元通り綺麗に直すのを美徳と考えますが、あちらでは色違いの屋根瓦も平気で使い「いい加減」ではあるのですが、そこに彼ら独特のバランス感覚や遊び心があって。屋根では違和感のある色違いの瓦が、街全体から見ると不思議と調和してしまう。

もちろん、意識的にそうして居る訳ではないのだけど、彼らの「血に刷り込まれた文化」のなせる業なのではないか?と。

「そんな文化を脈々と受け継ぎ残してきた、人々の歴史を感じながら、私はその風景を描いているのだ」と、私には二木氏がそう仰ってように聞こえました。

■二木一郎日本画展
会場:上野松坂屋 南館5階 美術画廊

〒110-8503
東京都台東区上野3-29-5
TEL 03-3832-1111

会期:2月25日(水)~3月3日(火)
時間:午前10時~午後7時30分(最終日5時まで)

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【展覧会レポート】 三瀬夏之介展「冬の夏」

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何処かの紹介記事で読んだ「日本画爆裂男(記憶不確か)」と言う、異名に惹かれ、佐藤美術館へ。

私自身、「芸術は爆発だ!」と思って絵を描いていませんが、他人の「爆発」には興味があります(汗)

佐藤美術館は今回が初めてで、何故か分かりませんが「都会のビルの谷間にあるガラス張りの美術館」と言うイメージを描いていたのですが、実物は新宿御苑を臨む閑静な場所にひっそりと存在していて、看板がなければ気付かず通り過ぎてしまいそうな佇まい。

そんなビルの小さな入り口をくぐると、可愛らしい受付があり、先ずはエレベーターで3階展示室へ。

総延長20メートルを超えると思われる壁面いっぱいに、ぐるりと連なった屏風は「三十四曲一隻」だそうで。

「うん、やりたい事は充分に分かった。」と♪

「怖いもの見たさ」に期待しすぎてしまったせいか、あまり「怖い」とは感じなかったです。

その理由を上手く伝えるのは難しいんですが、、、言葉が多すぎて、想像力の広がりを待って貰えない感じとでも言いましょうか?

この場合、屏風より平面に描いたほうが、見る側が自由に句読点を付けられるので良いのではないか?と感じましたが、、、如何でしょう?

そして、4階の展示室は、一言で言うならば「カオス」。
3階以上に「やっちまった感」全開で、ある意味壮観でしたが、「もう少し自分を大切にして欲しい」と、私は思ってしまいました。

でもきっと、私が感じた事は、彼の「意図」でもあって、その「違和感」こそが「爆裂」の正体なのだろうと、、、今回の「結果」よりも、むしろその「次の一手」がどんなものになるのか?彼の未来に期待しつつ、会場をあとにしました。

http://www.art-index.net/art_exhibitions/2009/01/post_304.html

【追記】

引用したアドレスの「コンセプト」の文章が、私にはとても魅力的に感じました。
彼の「爆裂」は、「日本画」という正体不明の呪縛と真正面から向き合う事から
生まれた、「ひとつの答え」なのかもしれません。

■三瀬夏之介展 「冬の夏」

会期:2009年1月15日(木)~ 2月22日(日)
会場:佐藤美術館
東京都  新宿区  大京町31-10 
電話番号 03-3358-6021   

時間:10:00~17:00 金曜日のみ~19:00
休館日:月曜日

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iTunes

Itunes

先日の教室で、ちょっと面白い話を聞きましたので、そんな話題。

絵を描くときのBGMについて・・・なのですが、皆さんはどうされてますか?

教室でそんな話題になった発端は、家の中の何処で絵を描いているか?と言う話になり、一人の生徒さんが「私は、食堂の机が一番集中できるんです」と。
「でも、私、けっこうハイテンポなポップスみたいなのを聞いて気持ちを盛り上げないと描けないんで、主人に呆れられてます」と(笑)

「うんうん、そんな時もありますね!、分かる分かる」なんて、頷きながら聞いていると、、、もう一人の生徒さんが、「私はキミマロ(綾小路)聞いてますよ!」って(笑)

この手の話題は、大学時代の絵描き仲間の間でも良く話したんですが、人それぞれ好みが分かれてとても面白く、、、。
ある人は、「音楽よりも言葉の入るラジオの方が良い」といい、ある人は「ラジオは思わず聞き入ってしまうので、画面の無いテレビの音が良い」とか、「空気を変えるのにはチベット密教のお経が一番」なんて人まで(汗)

ちなみに私は、「ドラマ派」だったりします。
日本のドラマも良いですが、深夜に放送している吹き替え物の海外ドラマや映画なども、なかなか♪

でも、最近、iPod用の「iTunes」と言うソフトの使い方を、遅ればせながら覚えまして、音楽を聞きながら描くのに嵌っています。

と言うのも、、、ココのところ何年か、音楽を聴けない体になっていて。
原因ははっきり分からないんですが、音楽を聴くと不用意に感情が揺さぶられるようで、あまり心地よく感じられなくなっていたようにも思うし、単に感性が枯れてきていただけなのか?(汗)

ところが、昨年末にレンタカーを借りて一人旅に出た時に、眠気防止に買った一枚のCDがとても気に入って宿でも聞きたくなり、持参した愛機「iBookG4」にCDを差し込むと(一年前に中古で買ってから一度もCDを入れたことが無かった)、、、iTunesが勝手に起動し「CDを取り込みますか?」と!

そんなきっかけで、CDの音楽をパソコンに取り込む方法を覚えまして、音楽熱が再燃。

家に戻ると、アトリエのパソコンにもWindows版のiTunesを導入し、懐かしいCDを次々データベース化!
iPodは持ってませんが、このソフトの優秀さが、iPodを空前のヒット作へと導いたと言うのも頷ける便利さですが、その最も凄いところは、吸い出した曲にしっかり曲名がつき、アーティスト名やアルバム、ジャンルごとにきっちり分類されて格納されていく事で。

それらのデータは、CDにもともと書き込まれているわけではなく、アップル社のデータベースの中から検索して引っ張り出してくるのだそうで。

売り物のCDならともかく、個人的にアナログレコードから起こしたCDRに入っている曲までいきなりタイトルがついたのでびっくり(汗)

・・・

かくして、画像処理とドラマ再生にしか使っていなかった仕事場のパソコンが、ジュークボックスと化した訳ですが、、、。

どんな曲を聴いているのか?は、恥ずかしいのでヒミツです(苦笑)

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第3回 「阿部千鶴 日本画展」

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大学の同級生の阿部千鶴さんの個展があり、船橋の東武百貨店に行って来ました。

代々木の某美術予備校で知り合った頃は物静かな女子高生でしたが、私たち浪人生に混じって現役合格してしまった”つわ者”で。
*いつまでも”それ”を言われるのが、もしかしたらご本人は嫌かもしれません・・・(謝)

大学当時から精神年齢高めで「マイペースな”風格”」漂う存在でしたが、卒業後はさらにパワーアップした印象で、同期のなかでも最も活躍する一人なので、度々展示の案内を貰い活動の様子は窺いつつ、、、出不精で不義理していたので、数年ぶりの再会に緊張気味に画廊へ向かったのでしたが。

蓋を開けたら、まるで昨日まで一緒の教室に居たような雰囲気に戻れるのが、旧友との再会の不思議なところで♪
密かに私のHPなども見てくれていたようで、「村田さんに会えたら教室の話とか聞こうと思ってたのよ~」なんて言われて調子に乗り、聞かれた3倍くらいお喋りしてしまい。

「またやってしまった~(汗)」・・・と。

緊張すると、変にお喋りになってしまうのが、最近の私の悪い癖なのでありました。

それはともかく、、、作品のほうは、ご本人曰く「娘が生まれてから、子供目線で”お菓子”とか”おもちゃ”とか、身の回りのものを描くようになっちゃったんで、もっと、(作家としての)展開とか考えなくちゃいけないんだけど。。。」との事でしたが、そう言った人生経験も含めて、正常な進化過程を辿っているんじゃないか?と、素直に感心。

もともと「上手い人」だと思ってましたが、最近の作品は、「上手さ」とは違う独特の「味」が出てきているようにも感じ、、、実際「お菓子の絵」などを描いていますが、もしかしたら、「絵を描く」というよりも、「お菓子を作ってる」様な感じで描いているのでは?
なんて事も、思いつつ、、、「”胡粉”(?)のクリーム」が、実に美味しそうでした(笑)

・・・

「子供がもう5歳になった」と聞き感慨深いものがありましたが、オリエンタルな美貌も相変わらず健在で、制作ペースも作品の質も衰えを見せない”パワフル・オーラ”に触れ、、、最近、身の回りに元気の無い話題が多かったので、刺激というよりむしろホッとしたような所もあり、、、。

今後の更なる活躍に期待すると共に、私も負けずに頑張らなくちゃと思いつつ、、、子育てと仕事の両立に、ものすごく頑張ってるんだと思うのですけど、そんな様子ひとつ見せず涼しげにすら見える”アベちゃん”の「大きさ」を改めて実感する展覧会でした。

■第3回「阿部千鶴 日本画展」
会期/2009年2月5日(木)~11日(水・祝)
会場/船橋東武 5階5番地 美術画廊
時間/午前10時~午後7時30分
※最終日は午後6時00分まで

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ぶらり途中”乗車”の旅

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カルチャーセンターの授業で風景画を描いたのですが、生徒さんたちの絵を見つつ、窓の外を眺めていたら、急に田舎道を歩いてみたくなりまして。

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帰り道、改札に背を向け線路沿いの道を隣の駅を目指して歩き始めると、だんだん楽しくなり、「もうひとつとなりの駅まで!」と、、、。

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でも、その先が難関で、「新京成線」は、かつて日本軍が訓練用に敷いた練習線を払い下げられたものだそうで、図のように大きく曲りくねり、並行して走る道も無いので、線路を見失うと今自分が何処にいるのか?も、分からなくなってしまうと。

当然ながら、地図も何も持っていないない上に土地勘も無いので、遠くに見える鉄塔や太陽の方角、あとは、”野生の勘(?)”で、自分の進んでいる方向と位置関係をイメージしながら軌道修正していく訳です。

そんな不案内な田舎道を歩いていると、小学校時代の遠足の事など思い出し、当時は遠足なんてちっとも好きじゃなかったですが、「この歳になると、なかなかいいものだ」なんて(苦笑)

ホントは、都内に出て幾つか展覧会を回る予定だったのですが、結局、展覧会そっちのけで駅にして6つ分、歩いてしまいました。

今私は、5月の展覧会に向け「産みの苦しみ」の真っ最中にありまして、「何か面白いものが見つかれば」と思い、家を出るときにはいつもカメラを持って出るんですが、、、結局撮影したのは、歩き始めに撮った枯れ木の写真数枚のみ(汗)

そういう意味では、たいした収穫もありませんでしたが、家に篭って思索に耽っているよりも、こんな風に外に出て漠然と歩いているだけで、少し新しいアイデアも浮かび、「いい遠足」だったな♪と。

そんな訳で、これからもしばらく、カルチャーの後は「ぶらり旅」をしようかと。

写真は、カルチャーセンターの窓からの風景と、駅裏神社の枯れ木。

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